企業向け:採用ノウハウ

エンジニアの本当の退職理由とその本音を聞き出す方法

エンジニアの急な退職申し出に衝撃を受ける企業は少なくありません。そんなエンジニアの本当の退職理由9つを紹介。また退職時に本音を聞き出す方法もお伝えします。

エンジニアの退職

エンジニアから退職したいと言われたときに、「え!この人が辞めるの!」「ああ、この人はそろそろやめると思っていた・・・。」という人まで様々なケースがあるかと思います。なんとなく辞めそうな人がいるときは、その理由も理解できていることが多いのですが、突然の退職の申し出や期待していた人の退職となると企業側が受ける衝撃も大きいのではないでしょうか?

 

 

突然の退職の場合、その理由が気になる人も多いかと思います。大抵は当たり障りのない理由しか聞けませんが、残っている社員の退職を防ぐためにも会社に不満があって退職する場合は、ぜひその理由を知りたいですよね。

 

なかなか聞き出せないエンジニアが退職する本当の理由

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エンジニアが退職を選ぶ理由は人それぞれですが、やはり退職となると職場に対する不満が溜まった結果というのがほとんどです。ネガティブな理由で退職する場合、大抵の理由は下記のどれかに当てはまると考えても良いでしょう。

 

労働時間が長い

エンジニアに多いのが労働時間の長さに不満をもって退職するケースです。近年は働き方を見直す企業も増えてきていますが、エンジニアという仕事上どうしても守るべき納期や急なトラブルで労働時間が長くなってしまうのは仕方ないと言えます。しかし月80時間を超えるような残業が続いている場合、心身ともに疲れ果てて急な退職となってしまうことも。

 

 

またエンジニアの場合、業務時間以外も新しい技術の勉強のために時間を割いているケースもあり、職場では目の届かない部分で負担が増えてしまっている場合もあります。真面目な人ほど一人で不満を抱えてしまいがちなので、こまめにフォローを入れるようにした方がよいでしょう。

 

上司と反りが合わない

どの職場でも人間関係のトラブルはつきものです。そのなかでも上司と反りが合わずに辞めていく社員は多くいます。特に仕事の進め方や考え方に大きな違いがある場合、たとえ仕事内容に満足していたとしても退職を選んでしまう場合があります。

 

 

この場合は本来退職を相談するべき相手に不満があるため、なかなか退職時も本当の理由を聞くことができません。上司からヒアリングするのではなく、人事との面談を設けて異動やリモートワークに切り替えることで対応できないか打診するのも一つの手です。

 

人間関係のトラブルがある

上司だけでなく周囲の人とうまくいかないことで転職を考えてしまう人もいます。人間関係のトラブルが原因で退職するというのは、なかなか伝えにくいようで無難な理由を挙げて退職する人も多いようです。

 

 

人間関係のトラブルは大きな会社になればなるほど見えにくくなります。現場レベルのトラブルはできれば直接の上司が把握して、退職という決断を下す前に早めに対処するのがおすすめです。

給与に不満がある

給与に不満があると言ってもその内容は個人によって大きく異なります。例えば給与に関しては下記のような不満を持っているケースがあります。

 

 

  • 生活していくための十分な給与がもらえていない
  • 自分の仕事量に対して給与が見合っていない
  • 結果を出しているのに正当な評価がされずなかなか昇給されない
  • 実際にオファーをもらった給与と差があった
  • 同じような仕事をしている人と比べて給与が少ない
  • 同じ業界の会社と比べて給与水準が低い

 

 

絶対的に給与が低いのか、周りと比べて不満をもっているのか、それによってもとるべき対策は変わってきます。給与について本音を聞き出すのは難しいかもしれませんが、他の社員も同じような不満を抱えている可能性も大いにあります。退職する本人だけではなく、他の社員にもヒアリングをしてみるとよいでしょう。

 

評価制度に納得できない

特に優秀な人に多いのは、昇給や昇進など、個人の働きを評価する制度に不満をもっているケースです。成果をだしていても出世できない、給与が上がらないとなると他の会社に目を向けてしまうのは無理もありません。

 

 

評価方法が明確で本人が納得している場合は良いのですが「上司が気に入った人しか昇進しない」「結果を出しているのに評価されない」「裏で勝手に評価が決まっている」といった場合は、仕事にたいするモチベーションも上がりにくいため、他に自分を評価してくれるような会社からオファーをもらうと転職に気持ちが傾いてしまいます。

 

 

評価制度に不満を持っている社員がいる場合は、昇給や昇進のために何をする必要があるのか、何が足りないのか評価基準を明確にする、360度評価を取り入れるなど、他の企業が行っている評価方法を参考に自社の制度を見直すのもよいでしょう。

やりたい仕事ができない

開発をしたいと思い入社した会社で顧客とのやり取りをメインに担当したり、プロジェクトが落ち着いて運用・保守が業務のほとんどを占めてしまったりといった現状に不安や焦りを持つエンジニアは多くいます。

 

 

もちろん人材の適材適所はありますし、運用や保守、顧客とのやりとりも重要な仕事です。ですが希望とは違う仕事を続けていると不満が溜まりやすくなってしまいます。どうしても本人の希望と違う仕事を続けてもらう場合はいつ頃を目安に本来やりたい仕事に移れるのか、もしも能力が足りないのであればどのようなスキルを延ばすべきなのかなどしっかりとコミュニケーションをとることが重要です。

 

 

特に大きな会社になればなるほど、業務が細分化されてやりがいを感じる機会が減っている可能性も。また一部のベテランに重要な仕事が割り振られて、他の社員はなかなかコアな技術に携われない、学ぶ機会もないという話を聞くこともあります。そうなると優秀な社員ほど5年先、10年先を考えた時に別の会社に移る決意をしてしまうということになりかねません。

 

新しい技術を学べない

これから先エンジニアとして活躍していくためには常に新しい技術を学び続ける必要があります。周りのエンジニアが日々他の言語や技術を学んでいくなかで、自分だけが毎日同じ作業をしているような気がする、慣れた仕事しか回ってこない、となるとより自分が成長できる環境に身を置くために転職を検討してしまうのも無理はありません。

 

 

エンジニアの学習モチベーションを維持するためにも、外部講師を招いた勉強会や社内での情報共有など様々な工夫を凝らし新しい技術を常に学べるような環境をととのえるのがおすすめです。

 

自社開発に携わりたい

自社開発に携わりたいという理由で転職するエンジニアもいます。この場合「なぜ自社開発に携わりたいか」詳しく聞くことで、転職せずとも希望をかなえられるケースもあります。

 

 

  • 客先常駐のエンジニアは評価されにくい
  • 残業が多すぎるため、自社開発のような落ち着いた環境で仕事をしたい
  • 上流工程に携わりたい

 

 

このように希望をより踏み込んで「何を達成するために自社開発に携わりたいか」を明確することで、いまの職場でも実現できることがないか検討することができます。

 

仕事についていけない

中途採用であっても新卒採用であっても、仕事についていけないという理由から転職を考えてしまうエンジニアもいます。新卒の場合、未経験からプログラミングなどを学ぶため、学習する内容の多さに挫折してしまったり、実務経験のなかで仕事が合わないと感じてしまったり、未経験が故に別の職種への転職を考えてしまうケースがあります。

 

 

中途採用の場合も、即戦力を期待されて入社したもののなかなか会社のやり方が吸収できず、また今までとは違う環境での業務になかなかついていけないと感じることがあるようです。エンジニアでなくとも中途で新しい会社に入るというのは大変なこと。経験があるからと、何もインプットをせずに現場に送り、フォローを欠かしていると即戦力と期待されている分重圧に耐えられずに退職という決断を下してしまうことになりかねません。

 

本当の退職理由を聞き出す方法

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エンジニアが退職を申し出た時に、本当の退職理由を聞き出す方法はあるのでしょうか?会社とトラブルになると困るからという理由で「一身上の都合」や「キャリアアップのため」とポジティブな理由だけを聞いている場合でも本音を聞き出す方法はあります。

 

引き留めようとしないこと

まず一番大事なのは本音を聞き出して引き留めようとしないことです。一度退職を決めたエンジニアが意思を変えることは稀です。退職を切り出した時点で他の会社の入社時期が決まっているケースも多く、無理に引き留めようとすると本音が聞き出せなくなる可能性が高くなってしまいます。というのも転職意思が固いにもかかわらず、不満を伝えると「改善するから会社に残ってほしい」という交渉余地を生むことになるため、そのような交渉を避けたい場合は不満を隠してしまうからです。

 

 

そのため、退職を引き留めるために本音を聞き出そうとしているのであれば、それは難しいと考えておいた方が良いでしょう。しかし他の社員の退職を防ぐためであれば本音を聞き出す余地があります。

 

相談ベースにする

真向から「なんで退職するのか、何が不満なのか。」と聞いて正直に教えてくれる人は多くないでしょう。一方で「あなたの次のキャリアを応援している、無理して退職を止めるつもりもないけれど、もしこうだったら他の社員が働きやすくなるのに、などの気づきがあれば共有してほしい」という質問だったらどうでしょうか?

 

本人の不満としてではなく、あくまで第三者としてアドバイスしてもらうことで、遠回しに本人の不満も聞き出せる気がしませんか?実際に上の方法で本音を聞き出せたケースもあるので、ぜひ試してみてください。

 

退職後にアンケートをとる

ある企業では退職日から数週間から1カ月後に、人事からアンケートを送る方法を採用しているそうです。退職してから時間がたっている、直接の上司に伝えるわけではないということで本当の退職理由を伝えやすいというメリットがあります。直接口頭で聞くわけではないのでニュアンスは伝わりにくいかもしれませんが、間接的な方法だからこそ聞ける本音があるかもしれません。

 

戻ってきてほしいと伝える

「退職自体はひきとめるつもりはないが、最終的に戻ってきてほしいから本当の退職理由を教えてほしい。」と伝えるのも有効です。退職する相手を尊敬していること、また一緒に働きたいと思っていること、本人の意思は理解していることを伝えることで、退職者も本当の退職理由を伝えても良いかもしれないと考えるようです。

 

 

ネガティブな理由で退職するとしても、すべてが嫌になっていない限りまた同じ会社に戻ってくるというのはまったくない話ではありません。企業に愛着がある場合や、後ろ髪をひかれている要素があれば退職自体を検討しなおすきっかけにもなるかもしれません。

 

エンジニアの本当の退職理由を知って先手を打つ

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エンジニアが退職してしまう本当の理由は人によって様々ですが、売り手市場のIT業界では会社への不満がたまると、優秀なエンジニアから他の企業に転職してしまうようです。転職を打ち明けられた時には意思を覆すのは難しく、既に手遅れという場合が多いので本当の退職理由を聞き出せたら、他の社員の退職を防ぐためにも先手を打って職場環境の改善などに活かしていきましょう。

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